洗濯マグちゃんは効果ある?措置命令の事実と使い続けている理由
「洗濯マグちゃんって本当に効果あるの?」
「買ってみたいけど、ちょっと怪しくない?」
そんなふうに迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から正直に言うと、「怪しくない?」という感覚には、根拠があります。
洗濯マグちゃんは、2021年に消費者庁から景品表示法にもとづく措置命令を受けているからです。
その一方で、筆者は今も使い続けていて、年に1回くらいのペースで買い替えています。
洗濯用洗剤は、ほとんど使っていません。
矛盾しているように見えるかもしれませんが、この2つは両立します。
この記事では、まず公的にどこまでが「根拠なし」とされたのかを一次資料で確認し、そのうえでそれでも使っている筆者の運用と、安価な代用品を選ぶときの注意点を書きます。
売り込むつもりはないので、判断はご自身でしていただければと思います。
洗濯マグちゃんとは?仕組みと基本情報
洗濯マグちゃんは、マグネシウムの粒をネット袋に入れ、洗濯機に投入して使う商品です。
製造・販売は株式会社宮本製作所で、正式な商品名は「洗たくマグちゃん」と表記します。
マグネシウムが水と反応するとアルカリ性に傾く、という化学反応そのものは実在します。
ただし「その反応が家庭用の洗濯機の中で、洗浄という結果にどれだけ結びつくか」は別の問題で、まさにそこが後述の措置命令で問われた点です。
現在の商品ラインナップは、通常サイズのほか、大きめの「洗たくマグちゃんL」、ベビーマグちゃん、ランドリーマグちゃんなど複数あります。
2021年に消費者庁の措置命令を受けています
ここが、この商品を検討するうえで最も重要な事実です。
消費者庁は2021年4月27日、株式会社宮本製作所に対し、景品表示法第5条第1号(優良誤認)に該当するとして、同法第7条第1項にもとづく措置命令を出しました。
対象になったのは「洗たくマグちゃん」「ベビーマグちゃん」「ランドリーマグちゃん」の3商品です。
問題とされたのは、こうした表示です
- 「洗剤を使わなくても大丈夫なお洗濯」
- 「部屋干しのイヤなニオイをスッキリ解消!」
- 「除菌試験により99%以上の抑制効果が確認されています」
つまり、この商品の売りだった効果の説明そのものが対象になったということです。
消費者庁は提出資料をどう評価したか
消費者庁は事業者に対し、表示の裏づけとなる資料の提出を求めました。
報道によれば、提出された資料は「洗濯機を使った実験を行っていないなど合理的な根拠を示すものではなかった」と評価されています。
ここは押さえ方に注意が必要なところです。
「効果がないと証明された」のではなく、「効果があるという主張の根拠が示されなかった」という判断です。
この2つは似ているようで、意味がかなり違います。
ただし消費者を守るルールとしては、「根拠を示せない効果をうたってはいけない」で正しいと筆者は考えています。
課徴金納付命令も出ています
さらに同じ年の2021年10月19日、消費者庁は同社に対して景品表示法第8条第1項にもとづく課徴金納付命令を出しています。
対象商品は措置命令と同じ3商品です。
措置命令だけで終わらず課徴金まで進んでいる点は、事実として知っておいてよいと思います。
「販売中止になった」は誤解です
この措置命令のニュースが広まった影響で、「洗濯マグちゃんは販売中止になった」と思っている方がいます。
実際、検索でも「洗濯マグちゃん 販売中止 理由」といった調べ方をされています。
ですが、販売は中止されていません。
宮本製作所の公式オンラインショップで、現在も購入できます。
措置命令は「商品の販売をやめさせる」ものではなく、根拠のない表示をやめさせ、再発防止を求めるものだからです。
ですので、命令後は効果の説明のしかたが変わり、商品そのものは継続している、という状態ですね。
それでも筆者が使い続けている運用
ここからは完全に個人の話です。
筆者は洗濯マグちゃんを、年に1回くらいのペースで買い替えて使い続けています。
直近では、大きいサイズの「洗たくマグちゃんL」に買い替えました。
使用頻度が上がったのは、リモートワークが増えたことがきっかけです。
家にいる時間が長くなったぶん洗濯の回数そのものが増えて、結果的にマグちゃんの出番も増えました。
洗濯用洗剤はほとんど使っていません
普段の洗濯では、洗濯用洗剤を使っていません。
ただしテニスのあとのように汗をしっかり吸った衣類があるときは、漂白剤を併用します。
ここは正直に書いておきたいところで、マグちゃんだけで全部まかなえているわけではありません。
あと、これは完全にこちらの落ち度なのですが、マグちゃんを洗濯機に入れ忘れて、水だけで洗ってしまうポカもたまにやらかします。
この体験は「効果の証明」ではありません
大事なことなので、はっきり書いておきます。
「筆者が洗剤なしで満足している」ことは、「洗剤と同等の洗浄力がある」ことの証明にはなりません。
洗濯物の汚れ方も、仕上がりに求める基準も、人によって違うからです。
筆者の場合は、汚れが比較的軽い衣類が中心で、たまたまこの運用が生活に合っているというだけの話です。
逆に言えば、汚れの重い洗濯物が多いご家庭で同じ運用をすれば、不満が出る可能性は十分にあります。
向いている人・向いていない人
ここまでを踏まえると、相性はかなりはっきり分かれます。
検討する価値がある人
- 普段の洗濯物が比較的軽い汚れ中心
- 洗剤の買い置きや詰め替えの手間を減らしたい
- 強い汚れのときは別の手段を併用してもよいと思える
- 効果の断定的な説明を鵜呑みにせず、自分で試して判断したい
やめておいたほうがよい人
- 泥汚れや油汚れ、作業着などガンコな汚れが多い
- 「洗剤ゼロで完璧に洗える」ことを期待している
- 公的に根拠が認められていない商品にお金を払いたくない
3つめは、まったく正当な考え方だと思います。
措置命令を知ったうえで「それなら買わない」と決めるのは、この記事が想定している健全な結論のひとつです。
安価な代用品を選ぶときの注意点
通販では「純マグネシウム粒+ネット袋」という構成の類似品が数多く売られています。
正規品より安いものも多いのですが、選ぶときに見ておきたい点があります。
- マグネシウムの純度が明記されているか:表記のない商品は品質のばらつきが読めません
- 推奨される量を守れるか:必要な粒の量は商品によって違うので、パッケージの表示に従ってください
- 袋が丈夫か:袋が破れると洗濯槽に粒が散乱します。これがいちばん実害の大きいトラブルです
- ドラム式では特に慎重に:叩きつけるような動きになるため、袋の耐久性がより重要になります
なお、効果について公的な裏づけがない点は、正規品でも代用品でも変わりません。
「正規品なら効果が保証されている」という話ではないので、そこは混同しないようにしたいところです。
まとめ:事実を知ったうえで選べばいい
整理すると、こういう商品です。
- 2021年に消費者庁から措置命令と課徴金納付命令を受けている
- 問われたのは「根拠を示せないのに効果をうたったこと」で、効果がないと証明されたわけではない
- 販売は中止されておらず、現在も購入できる
- 筆者は洗剤なしで使い続けているが、それは個人の運用であって効果の証明ではない
この商品について、断定的に「効きます」と書いてある記事も、「まったくの無意味」と書いてある記事も見かけます。
ですが実際のところ、公的に確定しているのは「根拠が示されなかった」という一点だけです。
そのうえで買うか買わないかは、洗濯物の汚れ方と、何にお金を払いたいかで決めるのがいちばん納得できると思います。
筆者は納得したうえで使い続けていますが、同じ情報を見て「買わない」と決める方がいても、それはまったく自然なことです。
参考(出典)
- 株式会社宮本製作所に対する景品表示法に基づく措置命令について(消費者庁)
- 株式会社宮本製作所に対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について(消費者庁)
- 「洗たくマグちゃん」効果に裏付けなし 消費者庁が措置命令(ITmedia NEWS)
- マグちゃん公式オンラインショップ(株式会社宮本製作所)

