小麦抜きの生活で仕事のパフォーマンスは向上する?
大袈裟なタイトルに聞こえるかもしれませんが、以前「長生きしたけりゃパンは食べるな」という本を読んで、そのころ悩んでいた皮膚疾患(温熱性蕁麻疹)の原因が小麦ではないかと疑ったことがあります。
それとは別に、テニスの元世界ランキング 1 位のジョコビッチ選手が、小麦を抜く生活(グルテンフリー生活)でパフォーマンス改善したことで話題となっていた頃でした。
自分の食事を見直してみると、特に朝食や昼食に小麦を摂取する機会が多いことがわかり、これで皮膚の症状が良くなるならと小麦を極力抜く生活を始めました。
ここでは、自分の半年にわたる小麦を極力摂取しない生活と、仕事やプライベートのパフォーマンス向上について紹介したいと思います。
普段どのくらい小麦を食べているのか
普段の食事の中にどのくらい小麦が含まれているのか、またそれらを除去できるのか洗い出してみました。
菓子パン
シリアルフード
うどん
パスタ
ドーナツ
カレー
揚げ物(パン粉)
朝食は菓子パンやシリアルフードが中心で、昼食は定食ランチや麺類が多かったでしょうか。
ココイチのカレーや、かつ丼なども大好きでしたからね。
この時点で食事の大半に小麦が多く使われていることがわかります。
調味料に至っては、そもそも醬油に小麦が含まれているので完全排除はまず不可能に近そうです。
そばだって、十割そばじゃない限り、つなぎに小麦粉が使われているので気軽に知らないそば屋には入れません。
しかし、人間やる気になるとできるもので、小麦を使った食品を食べなくなったり、同じ製品でもなるべく小麦を使っていないものを購入するようになりました。
菓子パンは大豆を使った「ソイジョイ(SOYJOY)」に置き換え、シリアルフードも小麦が入っていない「スペシャルグラノーラ」を探して買いました。
昼食もうどん屋には足を運ばなくなり、中華が多くなった気がします。
安易な小麦抜き生活は危険
半年が経過したころ、何も状況が変わっていないことがストレスで徐々に小麦に対する意識が薄れてきました。
皮膚疾患は改善せず、テニスに影響が出ていたようにも感じませんでした。
もちろん、完全に小麦を除外できていたわけではないので、グルテンフリーの専門家からすると意味のない小麦抜き生活だと言われるかもしれません。
別に小麦自体が悪いわけではなく、ジョコビッチ選手のように小麦があわない体質の人がいるだけで、自分には関係のない話だった可能性が高いでしょう。
しかし、この中途半端な半年間の挑戦は決して無駄なものではありませんでした。
良い意味でも悪い意味でも得たものがあります。
小麦抜き生活のメリット
小麦抜き生活をして良かったと思えたのは痩せたことです。
これは、朝食の菓子パンがなくなったことが大きいような気がしています。
菓子パンのカロリーは 400 キロカロリー前後ありますし、チョコレートやクリームなど砂糖も多く使われていますからね。
そして、菓子パンを仕事帰りにコンビニで買わなくなったことで、無駄な出費も減りました。
コンビニに行くと、スイーツやアイスを買ったりして、平気で 1000 円近くの買い物になってしまっていたので、経済的にも貢献しました。
外食が減ったことも大きかったですね。
よって、ダイエットと節約という観点からは自分にとって効果的な生活でした。
小麦抜き生活のデメリット
メリットがあればデメリットもあるわけで、この小麦抜き生活の一番の弊害は人間関係です。
この小麦抜き生活に限らず、食生活の大きな改善には周りの人の理解や助けが必要になります。
例えば、家族と一緒に暮らしている人だと、お互いに同じ食事で生活が成り立つのか不透明です。
特に自分で料理をしない人の場合、小麦を使わない食事にしてほしいなんて気軽に頼めるものでもないでしょう。
自分の親ならまだしも、相手が奥さんだったり旦那さんの場合は夫婦喧嘩に発展する可能性もあります。
本気で取り組むことを相手が理解してくれるか、自分の食事は自分で作るくらいの覚悟がないとスタートすらできません。
また、飲み会や食事などのお誘いも難しくなります。
外食で小麦を極力使わないお店だと、自然派のオーガニックレストランくらいしか思いつきません。
身近なところで頑張って探したとして、焼鳥屋で焼鳥以外を食べないことでしょうか。
サラダやお茶漬けはセーフですが、みんなが食べている揚げ物は我慢しないといけません。
誘いを断り続けると少しずつ疎遠になっていきますし、小麦の話をすると面倒な人に思われる可能性も高いです。
それで壊れるような人間関係ならどうでもいいのですが、相手を不愉快にさせることは好ましくありません。
よって、どこまで本気で取り組むかによって、家の中でも外でも対応の仕方が変わってきます。
まとめ
私の場合、小麦抜き生活で皮膚疾患とテニスには影響を与えませんでした。
変化があったのは以下のようなことです。
ダイエット
節約
人間関係
痩せたことで、もしかするとキレが出て趣味のテニスには影響した可能性はありますが、初級テニスプレイヤーにとっては違いを感じられるレベルのものではありません。
人間関係には結果的には影響は出ていませんが、周りの人と小麦に対する温度感が違っていたのは自分でも感じています。
また、この小麦抜き生活についての話題を振りまいていたことは、もしかすると迷惑がられていたかもしれません。
自分がいいと思ったことが、相手に共感を持たれるとは限らないですからね。
また、最近読んだ「実はこんなに間違っていた!日本人の健康法」で、この小麦抜き生活に対して苦言を呈している内容を見つけました。
冒頭で紹介した本もそうですが、この手の本は立場(医者、薬剤師)によって大きく意見や見解が異なるので、どれが正解かなんてわかりません。
同じ医者でも意見がバラバラですし、テレビに出ている医師が間違ったことを言っている可能性もあります。
人の意見に大きく左右されず、気になったことは自分なりに納得できるまで試せばいいだけで、周りの人を巻き込む必要もありません。
病名が付くくらいの病気になった時は本気で考えないといけないでしょうが、それまでは何かに固執しすぎるとストレスになるので、好きなように生きていこうと考えさせられた 1 年でした。