試合に参加する前に覚えておきたいテニスのセルフジャッジ
あれっ、今のフォルトだっけ?微妙だけどどうしよう
アウトだったけど打ち返しちゃった。プレーを続けた方がいいかな?
今のショット決まったように見えたけど、アウトって言われちゃったな・・・
セルフジャッジで迷っていることはありますか?
レッスンや仲間内でのゲームとは違い、スクールや草トーナメントの試合ではジャッジの早さや正確性が求められます。
・自分のコートは自分で判定する
・サーブを打つ前にスコアを共有する
・判断できない場合はインプレーとする
最低限、上記のようなことが守られていればスムーズに試合は進められるでしょう。
自分のコート内を判定ってことは、自分が有利になるような判定をする人が出てくるんじゃない?
そこはマナーやモラルが問われるし、そんな場の雰囲気を壊すような人は稀だよ
今回はこれから試合に参加したいと思っている人に、最低限覚えておくと役立つルールを紹介したいと思います。
セルフジャッジ5原則
テニスを始めて数年間は知らなかったのですが、ルールブックに「セルフジャッジ5原則」というものが存在します。
一般のテニスプレイヤーがルールブックを読む必要はありませんが、セルフジャッジの基本は理解しておきたいですよね。
1. 判定が難しい場合は相手有利の判定に
2. アウトやフォルトの判定はボールとラインの間にはっきりと空間が見えた時
3. サーバはサーブを打つ前に相手レシーバーに聞こえるようにスコアを言う
4. ジャッジコールは相手に聞こえる声と相手に見えるハンドジャッジで行う
5. コートの外の人はセルフジャッジへの口出しをしない
実際にスクールの試合や草トーナメントに出場するとわかりますが、大半の人はセルフジャッジが正しく行えています。
しかし中には、こんな人もいるのが現状です。
・声が全然聞こえない
・カッコつけたわかりにくいハンドジャッジしかしない
・微妙な判定のジャッジが遅い(こちらが打ち返してからアウトとか)
私も、フォルトかと思って手を上げつつも、インだったので慌ててそのまま打ち返してプレイを続けようとしたことがあります。
(相手に注意され、その時はやり直しにしてもらいました)
本当なら、その場で「インでした」っと訂正して相手ポイントにすべきだったと反省しています。
早く判断することは悪いことではないですが、そこまで焦る必要はないので、例えフォルトのボールを打ち返してしまったとしても、すぐに「フォルトです」「フォルトでした」とコールすれば問題ありません。
(相手の陣地にボールが達する前なら全然 OK だと思います)
そこを曖昧なジェスチャーで濁していると相手にも迷惑なので、判断できない場合はインプレーとしてプレーを止めないようにしましょう。
勝ち負けが掛かっているので、負けたくないという気持ちがあるのは当然だと思いますが、自分の判定ミスは素直に認めてお互いが気持ちよくプレイできるといいですね。
ちなみに、ルールなどの最新情報は日本テニス協会のホームページで確認してください。
自分の陣地は自分で判定する
セルフジャッジで必要なのは、インプレイ・アウトプレイの判断ができることとスコアの管理ができることです。
インプレイ・アウトプレイの判定は、主にボールがコートから出るアウトとサーブが枠に入らない場合のフォルトが対象になります。
「な~んだ、簡単だね」って思うかもしれませんが、実際に速い球を自分で追いかけながら判定するのは難しいものです。
特にラインギリギリだと判定に迷うこともしばしば・・・。
アウトなら手を上げて「アウト」っと相手に素早く伝えてあげないといけないですし、インならそのままプレイを続行しなければいけません。
いつまでも迷っていると相手に中途半端に伝わってしまって混乱させてしまうので、自分の判断で即決しましょう。
また、声が小さくて相手に聞こえていない場合もあるので、声を出すよりは手を上げることを優先した方が無難かもしれません。
また相手サーブの場合はフォルトの判定をしますが、レシーブをしないペアの人も距離が近いので一緒に確認してフォルトならすぐに反応してあげましょう。
逆に相手コートのボールは相手が判定するので、自分で打った球がアウトやフォルトだと思っても、相手がインだと判断する場合があります。
自己判断して勝手にプレイを止めないようにしましょうね。
スコアはみんなで管理してサーブを打つ人が伝える
基本的にはサーブを打つ人がサーブを打つ前に全員にスコアを伝えますが、試合の流れの中で全員がスコアを意識しながらプレイしていると思うので、確認の位置付けになります。
ここで共有されたスコアが間違っていた場合は、「●-▲ですよー」って伝えてあげましょう。
スコアのカウント方法については、以前別の記事に書いたのでそちらを参考にしてください。
テニスは毎回サーブを打つ人からボールがスタートするので、その人がスコアを共有するのは理にかなっています。
しかしそれだけではなく、他にもサーブを打つ人がスコアを伝える利点があります。
それは、次にどちらのレシーバーにサーブを打つのか忘れてしまっても、スコアを覚えていれば間違うことがないからです。
サーブは 1 ポイントごとにレシーバーが変わります。
例えば、スコアが 15-0 なら次は相手のバックサイドですし、スコアが 30-30 ならフォアサイドになります。
1ポイント目:相手のフォアサイド
2ポイント目:相手のバックサイド
3ポイント目:相手のフォアサイド
4ポイント目:相手のバックサイド
スコアが 40-30 なのに、サーブの人がフォアサイドのレシーバーに打とうとしていたら、周りのみんなで教えてあげましょう。
スコア忘れが心配な人は以下のアイテムがおススメです。
(TOD: https://saratoga.jp/tennis-scoring-right/)
サーブは誰が最初に打つの?
テニスの試合はどちらのチームが先にサーブを打つかを決めてスタートします。
それを決めるのがトスと呼ばれるものになり、プロの試合では主審が投げたコインの表裏を当てた方(コイントス)がサーブまたはレシーブを選択できます。
草トーナメントではコイントスではなく、ラケットトス(そんな名称はない?)で代用します。
どちらかのチームの人がラケットを回転させて、もう一方のチームの人がグリップエンドにあるメーカーロゴが上向きか下向きかを予想します。
皆さんのラケットの先端にもこんなロゴが付いてますよね。ちなみに、これはヨネックスのロゴです。
ロゴの向きを当てた場合は、その人がサーブまたはレシーブ(コートの場所)の選択権があります。
外れた場合は、ラケットを回した方のチームに選択権ができます。
サーブが苦手だったり、スロースターター(試合が進むにつれて調子が出てくるタイプ)の人はレシーブを選択する人が多いですね。
プロテニスプレイヤーの錦織圭選手も、めちゃめちゃサーブに強みがある選手ではないのでレシーブを多く選択しています。
最初にサーブを打つ人はわかった、じゃあ次は?
最初にサーブを打つ人が決まったらゲームスタートですが、1 ゲームが終わるまで(どちらかのチームが4点取るまで)は同じ人がサーブを打ち続けます。
1 ゲームが終了時に別の人にサーブが移るわけですが、次にサーブを打つ人は相手チームの人になります。
例えば、自分が最初にサーブを打つ場合は以下のように順番を回していきます。
1ゲーム目:自分
2ゲーム目:相手(Aさん)
3ゲーム目:自分のペア
4ゲーム目:相手(Bさん)
あと、自分のチームがレシーブの場合、フォアサイドとバックサイドのどちらを守るかをペアと最初に決めておく必要があります。
サーブと違って、レシーブの場合はゲームごとに左右の場所を交代することはありません。
私が初めて試合に出た時、それを知らないままペアと交代しながら進行していたのですが、相手チームから指摘をもらうことはありませんでした。
相手が気付いていなかったのか、気付いていてもスルーしていたのかはわかりませんが、試合慣れしていない人も多く参加しているので、そんなもんだと気楽に挑んでもらえたら大丈夫です(笑)
ただ、ルールは知っておいた方がいいので、ペアと知識の共有はしておきましょう。
まとめ
ここまでセルフジャッジやサーブを打つ人の順番について書いてきました。
仲間内でテニスをすると、サーブの順番やスコアの共有方法は自然に覚えていくと思いますが、テニススクールではなかなか経験できないかもしれませんね。
アウトやフォルトの判定は、スクールでもミニゲームや試合形式の練習をする際に覚える機会があると思います。
どちらにしても慣れなので、まずはセルフジャッジというものがあって、どんなことをしないといけないのか上辺だけでのいいので覚えておきましょう。
コードボールについて調べていたら、以下のセルフジャッジに特化したブログを発見。
これは参考になります。