話題のCodex MCPは本当に必要?Cursorユーザーが検討して出した結論
最近、CyberAgentのエンジニアブログで「Codex MCPを活用したAI Coding開発」という記事が話題になっていました。
著者の方はCodex MCPを活用して、なんと社内利用率3位にランクインしたそうです。
CursorをメインエディタとしてAI Codingを実践している私としては、かなり気になる内容でした。
「これは導入すべきなのでは?」と思い、いろいろ調べてみたのですが、結論としては 当面はCursor単体で十分かな というところに落ち着きました。今回は、その検討プロセスと理由をシェアしていきます。
Codex MCPって何?
Codex MCPは、CursorなどのCoding Agentと連携して使うツールです。
CyberAgentのブログによると、役割分担はこんな感じになっています。
| ツール | 担当する役割 |
|---|---|
| Cursor | 実装計画の立案、実装、GitHub管理 |
| Codex MCP | 設計案の検討、レビュー、評価 |
要するに、「計画と設計を別のAIに任せる」 というアプローチですね。
Codex MCPのメリット
ブログで挙げられていたメリットは以下の3つです。
- 設計の質が上がる — 複数の観点から評価された提案がもらえる
- 手戻りが少ない — 実装前に設計の合意が取れる
- 提案根拠が明確 — 評価点と理由がはっきり示される
特に面白いなと思ったのが、「80点以上の案のみ採用する」というワークフローです。
パレートの法則に基づいて、一定の品質基準を満たした設計案だけを実装に進めるという考え方は、なかなか合理的ですよね。
Codex MCPのデメリット
一方で、課題も正直に書かれていました。
- 処理時間がかかる(数分)
- AGENTS.mdを毎回すべて参照してくれるわけではない
- 知識ドキュメントの整備・運用コストがかかる
このあたりは、導入前に知っておきたいポイントですね。
私がCursor単体を選んだ理由
いろいろ検討した結果、以下の理由から当面はCursor単体で継続することにしました。
1. 現状のワークフローで十分満足している
Cursorって、単体でもかなり高機能なんですよね。
コード生成、リファクタリング、デバッグ支援など、日常の開発タスクは問題なくこなせています。
「困っているから新しいツールが欲しい」という状況ではないので、あえて追加する必要性を感じませんでした。
2. ツールを増やす学習コストと運用コスト
新しいツールを導入するには、セットアップやワークフローの構築、知識ドキュメントの整備など、それなりの投資が必要になります。
明確なペインポイントがない状態でその投資をするのは、ちょっともったいないかなと感じました。
3. 設計フェーズの分離が必要な規模ではない
Codex MCPの真価が発揮されるのは、設計と実装を明確に分離したい大規模プロジェクトやチーム開発だと思います。
個人開発や小規模チームなら、Cursorだけでも十分に回りそうです。
4. 処理時間のオーバーヘッド
設計案を出すのに数分かかるのは、イテレーションの速さを重視する開発スタイルだとちょっと厳しいかもしれません。
サクサク進めたい派の私には、ここがネックになりそうでした。
こんな人にはCodex MCPがおすすめ
とはいえ、Codex MCPが活きるケースもあります。
- 設計フェーズで複数の選択肢を比較評価したい方
- チーム開発で設計の根拠をドキュメントとして残したい方
- AIに「セカンドオピニオン」を求めたい方
- 大規模プロジェクトで責務分離を明確にしたい方
こうしたニーズがあるなら、導入を検討する価値は十分にあると思います。
まとめ
Codex MCPは、AI Codingにおける「責務の分離」という興味深いアプローチを提案しています。
ただ、すべての開発者に必要かというと、そうでもなさそうです。
大事なのは、自分の開発スタイルとプロジェクトの規模に合ったツールを選ぶことですよね。私の場合は、Cursor単体で十分に生産性が出ているので、今のところ追加ツールは見送ることにしました。
ただ、今後プロジェクトが大きくなったり、チーム開発で設計の合意形成が課題になったりしたら、改めてCodex MCPを試してみたいと思っています。
