打つ場所がない!と言わせる平行陣の作り方|守備から始める3ステップ
ダブルスの試合で勇気を出して平行陣に挑戦しても、すぐにロブで抜かれたり足元を沈められたりして、心が折れそうになることはありませんか?
ネットプレーが得意ではない私のような週末プレイヤーにとって、「前に詰める」という行為は、常にパッシングショットの恐怖との隣り合わせですよね。
ですが、実は平行陣を成功させる鍵は、攻撃的なボレーではなく「守備の意識」にあるということをご存知でしょうか。
テニス歴10年の私もこの考え方に触れてから、ネット前での余裕が劇的に変わり、相手が勝手にミスをしてくれる場面が増えました。
今回は、そんな「相手に打つところがない」と思わせる鉄壁の平行陣を作るためのステップを、私なりの視点で言語化してご紹介します。
今回参考にさせていただいた動画:テニスのツボch
今回、解説のベースにさせていただいたのは、コーチの丁寧な語り口と理論的な分析が人気の「テニスのツボch」の動画です。
特にこの動画では、平行陣で勝つためのイメージが湧かない方に向けて、具体的かつ実践的な練習プロセスを提示してくれています。
※動画の詳細は、ぜひ上記のYouTube本編でチェックしてみてください。
鉄壁の平行陣をマスターする3つのSTEP
動画の内容を整理すると、一般プレイヤーがまず目指すべきは「攻撃」ではなく「崩れない守備」をベースにした陣形作りだと言えます。
STEP1:サービスライン付近の立ち位置と「ロブ待ち」の心構え
平行陣で最も避けたいのは、相手に「ロブさえ上げれば抜ける」という安心感を与えてしまうことです。
動画内では、立ち位置をサービスラインから1〜2歩内側にとどめ、常に「ロブを待つ」というマインドセットを持つことの重要性が説かれています。
多くの一般プレイヤーは、どうしても目の前の低いボールに意識が向きすぎて、不用意にネットに近づきすぎてしまう傾向がありますよね。
実は、ロブを警戒して少し後ろに構えていても、前のボールには意外と手が届くものです。
「ロブは待っていないと取れないが、前は待っていなくても取れる」という言葉には、私も思わず膝を打ちました。
この適度な距離感を保つことで、相手は「抜く場所がない」と感じ、心理的なプレッシャーを受けるようになります。
「鉄壁」を作る第一歩は、まず背後のスペースを完全に消すことにあると言えます。
STEP2:スピードを抑えた「3球の繋ぎ」で相手のミスを誘う
ボレーというと、つい力強いショットで決めに行きたくなりますが、そこが大きな落とし穴です。
鉄壁を目指す上では、自分のボレーのスピードを、相手のショットの「半分から3分の2」程度にまで抑えることが推奨されています。
スピードを上げるよりも、狙った場所へ確実にコントロールすることや、スイートスポットで捉える「質の高さ」を優先するわけですね。
ボレーヤーはネットの近くにいるというだけで、相手からすれば十分なスピードの圧力を受けているからです。
さらに、ここで意識したいのが「サンラリー(3回)の法則」という考え方です。
ボレーを丁寧に3回繰り返してストローカーに返すと、相手はだんだんと余裕がなくなり、3球目あたりでミスをしてくれる確率が格段に上がります。
無理にエースを狙う必要はなく、まずは3球確実にコートへ収めることを目標にしてみましょう。
「3回返されたら相手が勝手に崩れる」という確信があれば、ボレーの際の心臓のバクバクも少しは収まるのではないでしょうか。
STEP3:不意のチャンスは我慢!「予測」に基づいた攻撃への移行
鉄壁の平行陣に穴が開く瞬間、それは「無理に決めに行こうとした時」に他なりません。
動画で強調されていたのは、「不意に来たチャンスボールはチャンスではない」という非常に深い教訓です。
心の準備ができていない状態で甘いボールが来ると、つい慌てて叩きに行き、自滅してしまうのが週末プレイヤーの悲しい性ですよね。
本当に叩くべきなのは、自分が配球によって相手を追い込み、「次はここに甘い球が来るぞ」と予測が当たった瞬間です。
守備を固めて丁寧に繋いでいると、相手の呼吸や配球のパターンが徐々に見えてくるようになります。
「このコースに打てば、相手は苦し紛れにロブを上げるはずだ」という予測が生まれた時こそ、攻撃に転じる絶好の機会です。
「待ってました!」と言える状況を作ることこそが、本当の意味での攻撃だと理解しましょう。
このプロセスを地道に繰り返すことで、最終的に相手に「どこに打ってもダメだ」と絶望感を与える、真の強い平行陣が完成します。
実際に意識して練習してみた感想
実際に私もこの「ロブ待ち」と「スピード制限」を意識して、練習試合で平行陣を試してみました。
今までは、低いボールに対して「足元に沈められたらどうしよう」と不安ばかりでしたが、少し立ち位置を下げただけで、視界が驚くほどクリアになりました。
また、ボレーのスピードをあえて落とし、「相手に3球打たせる」という心づもりでいたところ、自分のミスが激減したことに驚きました。
自分が余裕を持って返球していると、相手が「何か仕掛けなきゃ」と焦って、サイドアウトやネットミスをしてくれるのを肌で感じることができました。
これまでは自分がポイントを「取らなきゃ」と必死でしたが、相手がポイントを「くれる」のを待つという感覚が少し分かった気がします。
もちろん、予測を立てるのにはまだ時間がかかりますが、この守備のベースがあるだけで、ペアとの連携もスムーズになります。
皆さんもぜひ、次の週末の練習では「決める」ことを一度忘れて、この鉄壁のスタンスを試してみてください。
まとめ:明日からの練習で意識すること
- 立ち位置をサービスラインの少し内側に設定し、ロブを一番に警戒して構えよう。
- ボレーのスピードは、相手のボールの半分から2/3程度に抑えてコントロールを重視しよう。
- 「サンラリーの法則」を信じ、まずは3回丁寧に返球して相手の自滅を待とう。
- 不意のチャンスボールは無理せず繋ぎ、予測が確信に変わった時だけ踏み込もう。
- まずは「守備から入る平行陣」で、相手にプレッシャーを与える感覚を養おう。
