【宝くじは買うべきか?】ロトやナンバーズの確率と控除率を冷静に考えてみる
「次こそ当たるかも…」
「今回はなんとなく当たりそうな気がする」
そんな期待を胸に、つい買ってしまう宝くじ。
特にロトやナンバーズのような数字選択式宝くじは、自分で数字を選べる分、“戦略が効きそう” という錯覚も起こしやすい仕組みです。
しかし現実には、それらは完全なランダム抽選。
そこに勝率を上げる方法は基本的に存在せず、数学的な期待値は非常に低く設定されています。
この記事では、「ロトやナンバーズの実態」を冷静に見つめ直し、控除率や確率の観点から、買うべきかどうかを考えていきます。
ロトやナンバーズは「完全ランダム」
まず押さえておきたいのは、ロト・ナンバーズを含む数字選択式宝くじは完全にランダムな抽選で行われているという点です。
いくら過去のデータを見ても、「この数字が来そう」「最近出ていないからそろそろ出る」といった考えに確かな根拠はありません。
よく言われる「出やすい数字」や「出にくい数字」も、母数が少ないゆえの偶然の偏りにすぎません。
これは「ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)」と呼ばれる思考の罠で、「過去に出ていないから、次は出るだろう」といった誤解によって引き起こされます。
驚くほど高い「控除率」
宝くじの最大の特徴は、その控除率の高さです。
控除率とは、プレイヤー(購入者)が払った金額のうち、どれだけが運営側に回収されるかを示す割合です。
ギャンブルの種類 | 還元率(=100%-控除率) |
---|---|
宝くじ(ロト・ナンバーズ含む) | 約45%(控除率 約55%) |
競馬・競艇・オートレース | 約75% |
パチンコ | 約80〜85%(店により変動) |
カジノ(ブラックジャックなど) | 約90〜98% |
つまり、ロトやナンバーズを1万円分買ったとしても、平均的には4,500円程度しか戻ってこないということです。
収支ベースで見れば、もっとも損をしやすいギャンブルだと言えます。
結局、ロトやナンバーズは運次第
どんなに戦略を練っても、どれだけ数字の研究をしても、ロトやナンバーズは当たるかどうかは運次第です。
もちろん、「偶然が重なって大当たりする」こともありえます。ですが、それは雷に打たれる確率に近いとも言われています。
そのような性質から、投資や副収入の手段として宝くじを考えるのは非合理的です。
「夢を見る娯楽」として割り切るならアリ
とはいえ、ロトやナンバーズにもひとつ魅力があります。
それは「少額で億万長者を夢見られる」という非日常性です。
- 毎月の小遣いの中で1口だけ買ってみる
- 特別な記念日などに思い出として購入する
といった娯楽的な位置づけであれば、大きな損失にもなりませんし、適度な楽しみ方と言えます。
まとめ:買うかどうかは「目的次第」
ロトやナンバーズは、完全なランダム抽選と高い控除率によって、期待値の低いゲームとなっています。
収支や利益を求めるなら、長期的には買わない方が合理的です。
ただし、「たった数百円でワクワクできる」という意味では、宝くじならではの価値もあるのは事実です。
買う・買わないを決める際には、ぜひ一度「自分は何を目的にしているのか?」という視点で考えてみてください。