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「誰にも教えたくない」1番人気の勝率がガクっと落ちる条件

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前回、的中率 70% の精度を高めて、2 番人気以下の単勝馬券を購入する理論について記事にしました。

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しかし、2 回に 1 回以上の的中が期待できる「的中率70%」でも、レースに外れる不安の方が大きかったりしませんか?

上記の検証ページでは、2 連敗の確率が 9% ちょっと、3 連敗の確率が 2% 後半あることをお伝えしました。

前者は 10 回に 1 回、後者でも 100 回に 3 回くらいはこの連敗を味わう可能性があるということです。

よって今回は、さらに 1 番人気の馬が負ける(勝てない)可能性の高い条件を、なるべく多くの母数を用いて分析していきます。

すぐに計算を試したい方は以下のページでどうぞ。

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この記事は、過去に競馬の馬券分析の依頼を受けた際にレビューしたものです。2020 年に書いた記事になりますが、権利を得たので当サイトに掲載します。年月が経過しているので、最新の情報は公式サイトで確認してください。

公式サイト

オッズ別の勝率

まずは復習になりますが、1 番人気の単勝オッズ別の勝率を見ていきましょう。

なお、この記事で使用するデータは、2018 年から 2020 年までの 3 年間(10,362レース)を対象とします。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1.0~1.462.0%90.1%80%95%263 – 74 – 45 – 42 / 424
1.5~1.944.8%78.7%77%87%872 – 434 – 226 – 415 / 1947
2.0~2.932.5%65.1%78%82%1484 – 863 – 628 – 1597 / 4572
3.0~3.922.8%53.1%75%80%604 – 449 – 355 – 1244 / 2652
4.0~4.915.6%40.3%67%70%109 – 106 – 67 – 417 / 699
5.0~6.917.6%39.7%92%81%12 – 8 – 7 – 41 / 68

オッズが低ければ低いほど、勝率も比例して高くなっています。しかしオッズが 1 倍台前半でも、勝率はたったの 62% しかないのは驚きです。

残りの 40% 近くは、2 番人気以下の馬が勝つというわけです。

では、まずはシンプルに「芝」と「ダート」で分けて差があるのかどうか確認してみましょう。

芝コースの成績

まずは芝からです。

一概には言えませんが、1 倍台前半については全体と同じくらい、1 倍台後半では少し勝率が下がります。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1.0~1.462.1%90.7%81%95%133 – 44 – 17 – 20 / 214
1.5~1.943.2%78.4%74%86%410 – 214 – 119 – 205 / 948
2.0~2.933.6%65.0%81%82%751 – 389 – 313 – 783 / 2236
3.0~3.923.0%52.4%76%78%282 – 205 – 155 – 583 / 1225
4.0~4.917.5%44.2%75%78%63 – 61 – 35 – 201 / 360
5.0~6.925.0%41.7%130%87%9 – 4 – 2 – 21 / 36

ダートコースの成績

続いてダートです。

1 倍台のオッズでは芝よりも勝率がアップしました。ダートでは抜けた人気馬の信頼度がより高いということですね。

逆に 1 番人気が 4 倍を超えるような混戦だと、信頼度はグッと下がります。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1.0~1.462.2%90.8%80%96%115 – 27 – 26 – 17 / 185
1.5~1.946.3%79.5%79%88%424 – 206 – 98 – 188 / 916
2.0~2.931.3%65.1%75%82%675 – 429 – 298 – 752 / 2154
3.0~3.922.7%53.7%75%81%307 – 231 – 187 – 626 / 1351
4.0~4.913.5%35.8%57%62%44 – 42 – 31 – 210 / 327
5.0~6.99.4%37.5%49%75%3 – 4 – 5 – 20 / 32

メビウスの方程式で堅実に資金を増やすならダートの方が狙いやすいかもしれませんね。

競馬場別の成績

突然ですが、「夏競馬」はお好きですか?

得意な人、苦手な人、大きく分かれる季節ですよね。

「中山」「東京」「阪神」「京都」に比べると 1 番人気がコケるイメージが強いのではないでしょうか。

ここからは 1 番人気の単勝オッズ 2 倍以上に絞って、さらにフィルタリングできる条件を見つけていきたいと思います。

全体の成績

全体でみると、「京都」と「福島」以外の競馬場では勝率が 25% を超えています。

さすがに単勝オッズ 2 倍以上の条件だけあって、勝率 30% にせまる競馬場はあっても超えるところは中山くらいでした。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
札幌26.7%52.7%70%70%88 – 49 – 37 – 156 / 330
函館28.7%60.2%78%82%94 – 49 – 54 – 130 / 327
福島23.5%53.9%68%76%146 – 113 – 76 – 287 / 622
新潟26.7%58.2%78%82%208 – 142 – 103 – 325 / 778
東京28.8%59.3%79%81%342 – 192 – 171 – 484 / 1189
中山30.2%60.4%82%83%346 – 192 – 155 – 454 / 1147
中京28.4%59.2%79%82%208 – 148 – 77 – 299 / 732
京都26.3%60.9%71%82%294 – 222 – 164 – 437 / 1117
阪神28.4%59.9%77%80%333 – 214 – 156 – 470 / 1173
小倉26.0%55.4%73%77%150 – 105 – 64 – 257 / 576

先ほどは大きな違いは見られませんでしたが、ここから「芝」と「ダート」で勝率に差が出てきます。

芝コースの成績

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
札幌28.3%55.1%72%73%53 – 27 – 23 – 84 / 187
函館29.5%57.4%84%79%54 – 21 – 30 – 78 / 183
福島24.8%55.9%74%81%80 – 61 – 39 – 142 / 322
新潟28.9%58.2%86%83%114 – 64 – 52 – 165 / 395
東京29.5%59.7%82%80%162 – 90 – 76 – 221 / 549
中山31.3%63.1%85%86%157 – 84 – 75 – 185 / 501
中京30.1%58.1%85%81%97 – 61 – 29 – 135 / 322
京都26.6%60.2%72%80%138 – 106 – 68 – 206 / 518
阪神30.3%59.9%81%79%159 – 79 – 76 – 210 / 524
小倉25.6%54.5%70%76%91 – 66 – 37 – 162 / 356

「京都」や「福島」「小倉」では勝率は伸びませんが、他の競馬場では勝率 30% 越えが増えました。

よって芝ではなくダートに絞ることで、1 番人気が来ない確率の高いレースを狙える可能性があります。

ダートコースの成績

ではダートの成績を見てみます。想像通り、芝と比べると勝率はグッと下がっています。

これなら、ダートのレースで 1 番人気の馬の単勝オッズが 2 倍を超える時に、2 番人気以下の馬が狙いやすくなります。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
札幌24.5%49.7%68%67%35 – 22 – 14 – 72 / 143
函館27.8%63.9%70%84%40 – 28 – 24 – 52 / 144
福島21.3%49.4%59%68%53 – 40 – 30 – 126 / 249
新潟24.5%57.8%71%81%79 – 64 – 43 – 136 / 322
東京27.9%58.9%77%82%173 – 97 – 95 – 255 / 620
中山29.0%58.1%80%79%180 – 102 – 78 – 260 / 620
中京27.3%61.2%75%84%99 – 76 – 47 – 141 / 363
京都25.6%61.0%70%82%148 – 113 – 91 – 225 / 577
阪神26.9%59.6%75%81%166 – 128 – 73 – 249 / 616
小倉26.7%56.2%78%78%56 – 36 – 26 – 92 / 210

やはり、メビウスの方程式で堅実に資金を増やすならダートの方が狙いやすいかもしれませんね。

各競馬場とも、芝よりもダートの方が 1 番人気の成績が落ちるので、単勝 2 倍以上の時はダートに絞るべきです。

クラス別の成績

ここではクラス別の単勝 1 番人気の成績を見ていきます。

これまでの分析で、ダートに絞った方が 2 番人気以下の単勝が狙いやすいことがわかりました。

そこで、ダートだけに絞ってデータを紹介しようと思ったのですが、2勝クラス(1000万下)以上になると状況が少し異なります。

また、3勝クラス(1600万下)や重賞は母数が少ないので、ここは比較しにくい数字となります。

まずは芝の成績を見ていきましょう。

芝コースの成績

「未勝利」と「新馬戦」の成績がいいですね。単勝オッズ 2 倍以上で勝率 32% 付近にあるのは、他のファクターで絞った時と比べると優秀だといえます。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
新馬32.7%61.0%88%81%135 – 70 – 47 – 161 / 413
未勝利31.8%62.7%87%84%341 – 191 – 139 – 400 / 1071
1勝25.5%57.5%70%79%274 – 184 – 159 – 456 / 1073
2勝26.9%57.1%73%78%156 – 99 – 76 – 249 / 580
3勝24.5%51.3%73%72%68 – 43 – 31 – 135 / 277
OPEN非L34.4%61.3%98%85%32 – 20 – 5 – 36 / 93
OPEN(L)25.3%58.2%76%84%20 – 14 – 12 – 33 / 79
G327.5%53.0%84%77%41 – 19 – 19 – 70 / 149
G229.9%58.4%87%84%23 – 12 – 10 – 32 / 77
G133.3%64.4%88%90%15 – 7 – 7 – 16 / 45

ダートの成績

こちらは、「未勝利」と「新馬戦」の成績がガクンと下がります。1勝クラス(500万下)もダートの方が数字は悪いですが、そこまで大きな差はありません。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
新馬25.6%55.2%67%75%57 – 43 – 23 – 100 / 223
未勝利25.9%61.8%69%82%365 – 279 – 226 – 537 / 1407
1勝26.6%57.5%74%80%362 – 249 – 171 – 577 / 1359
2勝27.7%55.0%80%79%144 – 78 – 64 – 234 / 520
3勝32.3%58.6%95%83%64 – 29 – 23 – 82 / 198
OPEN非L20.9%46.5%62%67%18 – 15 – 7 – 46 / 86
OPEN(L)25.8%54.8%79%79%8 – 5 – 4 – 14 / 31
G328.1%43.8%76%60%9 – 4 – 1 – 18 / 32
G20.0%100.0%0%120%0 – 0 – 1 – 0 / 1
G128.6%100.0%77%137%2 – 4 – 1 – 0 / 7

メビウスの方程式で狙うとしたら午前中のダートレースということになりますね。未勝利戦ならダートの 1 番人気の勝率は高そうですが、それは単勝 1 倍台の馬が圧勝する印象が強いからですかね。

2番人気以下の成績

では、ダートの「新馬戦」「未勝利戦」で 2 番人気以下の勝率はどのくらいあるでしょうか。

1 番人気の勝率を下げる条件を見つけても、2 番人気以下で的中率の高いゾーンを狙っていかなくてはなりません。

まずは 1 番人気の単勝オッズにフィルタをかけない状態で、人気順の成績を見てみましょう。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1番人気32.0%66.8%71%83%719 – 455 – 328 – 746 / 2248
2番人気20.2%53.7%85%85%455 – 431 – 321 – 1041 / 2248
3番人気13.1%42.3%80%80%295 – 345 – 310 – 1298 / 2248
4番人気9.7%33.0%84%77%217 – 244 – 280 – 1507 / 2248
5番人気6.3%25.0%70%75%141 – 175 – 246 – 1686 / 2248
6番人気5.6%22.3%87%85%127 – 181 – 194 – 1746 / 2248

この表で見る限り 2~6 番人気の合計が 54.9% です。

1 番人気の馬の勝率は 32% ありますが、単勝オッズを 2 倍以上に限定すれば、2~6 番人気の勝率ゾーンを増やせるハズです。

では早速、1 番人気の単勝オッズが 2 倍以上の場合に限定してみましょう。

1番人気の単勝オッズが2倍以上

2 ~ 6 番人気の合計勝率は 59.1% となります。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1番人気25.9%60.9%69%81%422 – 322 – 249 – 637 / 1630
2番人気21.4%54.0%85%84%349 – 303 – 228 – 750 / 1630
3番人気13.5%41.7%75%76%220 – 242 – 218 – 950 / 1630
4番人気10.4%33.7%80%74%170 – 179 – 201 – 1080 / 1630
5番人気7.5%26.2%79%73%122 – 131 – 174 – 1203 / 1630
6番人気6.3%23.0%91%81%103 – 135 – 137 – 1255 / 1630

1番人気の単勝オッズが2.5倍以上

では 1 番人気の単勝オッズが 2.5 倍を超える場合はどうなるでしょうか。

項目勝率複勝率単勝回収率複勝回収率着度数
1番人気22.3%56.6%67%80%247 – 213 – 166 – 480 / 1106
2番人気20.0%51.5%80%81%221 – 201 – 148 – 536 / 1106
3番人気13.8%41.6%73%77%153 – 164 – 143 – 646 / 1106
4番人気11.9%35.3%89%78%132 – 123 – 135 – 716 / 1106
5番人気8.6%27.4%87%77%95 – 93 – 115 – 803 / 1106
6番人気6.8%24.4%92%85%75 – 93 – 102 – 836 / 1106

それでも 2 番人気から 6 番人気の勝率の合計は 61.1% なので、なかなか 1 番人気の牙城は崩せません。

ちなみに、単勝オッズ 3.0 倍以上の場合は 63.3% です。

まとめ

ここまでくると、あとは 1 番人気の不安要素、2 番人気以下のプラス要素を考慮しての取捨選択になりますね。

1 番人気が新人ジョッキーだったらとか、年間 10 勝もしないジョッキーだとか、人気馬での取りこぼしが多いジョッキーとかですね。

ジョッキーばかりですみません(笑)

もちろん、ここに距離適性(距離延長だったら嫌うとか)、厩舎の成績がいまいちで体調管理が万全ではないのではないかと疑ってみたり、追加できるファクターは少なくないと思います。

それでも勝たれてしまったら、馬が強かったとして次のレースで頑張りましょう。

1 番人気の得意な条件だと、例えばこんなところでしょうか。

これの逆を狙えば OK ですね。

・内枠すぎて包まれない枠順
・東京や阪神のような実力が出しやすい広い競馬場

以下のソフトだと、2~6 番人気のオッズの分布によって、投資資金が少なく低リスクなレース選択もできるようになります。

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フリーランスエンジニア
仕事にも趣味にも IT を駆使するフリーランスエンジニア。技術的な TIPS や日々の生活の中で深堀りしてみたくなったことを備忘録として残していきます。
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