テニス肘を防ぐ打ち方|プロが教える「腕に頼らない」極意
「バックハンドを打つと肘の外側がピリッとする…」と感じたことはありませんか?
せっかくの楽しいテニスも、痛みを抱えながらでは集中できず、上達も遠のいてしまいます。
この記事では、怪我を未然に防ぎ、一生テニスを楽しめる「体に優しい打ち方」のコツをお伝えします。
肘の内側と外側、痛む場所で原因が違う?:重要ポイント
テニスで肘を痛める原因は、単なる「やりすぎ」だけではありません。 実は、腕の使い方ひとつで肘への負担は劇的に変わるのです。
まずは、自分の痛みがどこから来ているのか、その仕組みを理解しましょう。
ポイント1:肘の「内側」と「外側」の正体
一般的に「テニス肘」と呼ばれるのは、肘の外側(親指側)の痛みです。 一方で、最近増えているのが肘の内側(小指側)の痛み。
動画では、手のひらを前に向けた「解剖学的立位」という基本姿勢をもとに解説されています。
外側が痛むのは主に片手バックハンド、内側が痛むのは厚いグリップのフォアハンドが原因であることが多いのです。
ポイント2:ショットの種類で変わる負担の場所
片手バックハンドで、肘を支点にして「こねる」ような動きをすると外側を痛めます。 逆に、フォアハンドで厚いグリップでグリグリとスピンをかけようとすると、内側に過度なストレスがかかります。
特に打点が遅れて振り遅れた状態で無理に返そうとすると、肘へのダメージは最大になります。 相手のボールが速いときほど、腕だけで解決しようとせず、早めの準備が欠かせません。
ポイント3:腕は「主役」ではなく「通過点」
最も重要な考え方は「腕を主役にしない」ということです。 プロトレーナーの言葉を借りれば、手首や肘はあくまで操作を担当する場所であって、パワーを生み出す場所ではありません。
力の出所は、あくまで下半身や体幹のひねり。 インパクトの瞬間に腕にグッと力を入れてしまう人は、力の出所と操作を混同している可能性があります。
実践してみた感想・気づき
私自身、フォアハンドでついつい力んでしまう癖があります。
「力んでいるけれど、今はまだ肘を痛めていない」という状態は、実はラッキーなだけかもしれません。 動画内の「壁押しチェック」を試してみたところ、驚くべき発見がありました。
ラケットを打点の位置で壁(または人の手)に押し当ててみると、腕の力だけで押しているのか、足元からの力が伝わっているのかがはっきりと分かります。 私の場合、力んでいるときは肩や肘だけで押し返そうとしており、これでは強いボールを受けたときに肘が負けてしまうと痛感しました。
今は痛みがなくても、力みがあるということは、筋肉が常に緊張して余裕がない状態です。 この状態で想定外の速いボールが来たり、練習量が増えたりすれば、いつ肘が悲鳴をあげてもおかしくありません。
「腕は力を伝えるだけのホース」のようなイメージで、下半身から湧き上がるパワーをいかにスムーズに伝えるかを意識するだけで、打球音まで変わる手応えを感じました。
まとめ:明日から使えるアクション
- 関節の違和感を敏感に察知しよう 「これくらいなら大丈夫」と我慢せず、関節に違和感が出たら打ち方を見直すサインです。
- インパクトでラケットを押し当てる練習をしてみよう 壁やフェンスを使って、手首や肘ではなく、足元やお腹の力で押せているか確認しましょう。
- 腕を「主役」から「通過点」に格下げしよう グリップを握る力は最小限にし、下半身で作ったパワーを腕に「通す」感覚を意識しましょう。
- 振り遅れを徹底的に排除しよう 肘への負担の多くは振り遅れから来ます。いつもより「半歩早く」準備を始めてみてください。
皆さんもぜひ、怪我のないテニスライフを目指して、体の使い方をアップデートしていきましょう。
