【書評】競馬の「解像度」が劇的に変わる!新刊『サラブレッド大辞典』が全競馬ファン必携の予感

先日、ずっと気になっていた一冊を手に入れました。その名も『サラブレッド大辞典』(ウマフリ編著)
表紙を飾るのは、美しいサラブレッドのイラストと、美浦・栗東トレーニングセンターの坂路勾配グラフ、さらには遺伝子型や勝負服のパターンといった、知的好奇心を刺激するインフォグラフィックの数々。
「これ一冊で競馬のすべてがわかるのではないか?」と思わせる圧倒的なオーラを放っています。今回は、読み始める前に「はじめに」と「目次」から見えてきた、本書の魅力をご紹介します。
1. 「絶対」はないが「真実」はある。競馬の解像度を高める一冊
著者の緒方きしん氏は「はじめに」の中で、競馬の本質を「知れば知るほど1着馬が見えてくる気がするのに、必ずしもそうとは限らない」という絶妙なバランスにあると語っています。
競馬に「絶対」はありません。しかし、その結果の裏側には、生産者の意図、育成牧場の試行錯誤、厩舎のケア、そしてジョッキーの判断といった、幾重にも重なる「真実」が隠されています。
本書の目的は、それら一つひとつのピースを拾い集め、競馬観戦の「解像度」を高めること。 知識というフィルターを通すことで、ただのレースが「壮大なドラマ」へと変わる。そんな体験をさせてくれそうな一冊です。
2. 初心者からベテランまでを満足させる圧倒的な網羅性
目次を開いて驚くのは、その体系的な構成です。全8章にわたる内容は、単なる馬の紹介にとどまりません。
- 第1〜2章(基礎編): サラブレッドの生態や競馬の歴史といった「土台」を築く。
- 第3〜4章(実践編): クラス分け、パドックの視点、コース適性、心肺機能など、科学的かつ実践的な視点を網羅。
- 第5〜8章(舞台裏編): トレセンでの調教、生産・血統の深淵、引退馬の余生、そして競馬界を支える多様な人々へのインタビュー。
特に第8章の「競馬をとりまく人々」では、アナウンサーや運送会社、研究職の方々までフォーカスされており、競馬という巨大なエコシステムをまるごと理解できる構成になっています。
3. 個人的な注目ポイント:データと物語の融合
表紙に「ディープインパクト」や「キングカメハメハ」と並んで、2025年の期待馬「クロワデュノール」の名があることからも、最新のデータに基づいていることが伺えます。
単に数字や用語を羅列するだけでなく、その裏側にある「人の想いやドラマ」を大切にしている点は、メディア『ウマフリ』さんらしいこだわりを感じます。
読み終えた時、競馬場に行くのがもっと楽しみになる
「あの馬はなぜあそこから差し届いたのか?」 「なぜこの配合でこれほどのスピードが生まれたのか?」
そんな疑問への答えを見つけるためのヒントが、この本には詰まっていそうです。 これからじっくり読み進めて、自分の中の「競馬解像度」を爆上げしていきたいと思います。
読み終わったら、また詳しいレビューを書きたいと思います。皆さんもぜひ、チェックしてみてください!
