ヤマトヌマエビと石巻貝が7年以上生きた話と、水槽との付き合い方
2025 年 7 月、トカラ列島で地震が続いていることもあり、久し振りに熱帯魚との暮らしを振り返ってみました。
下記の記事は 1 年半前に書いたもの。

実は、今も自宅の水槽でヤマトヌマエビと石巻貝は暮らしています。
もちろん最後まで面倒はみるのですが、それほど水槽に手を入れていないのにこんなに長生きするとは・・・。
きっかけは、7年前の大きな地震
今から 7 年ほど前(2018年6月18日)、自宅で飼っていた熱帯魚たちが大きな地震によって水槽の外に・・・。
水槽の水も大きくこぼれましたが、なんとか魚たちを水槽の中に戻すことができました。
あのとき私は強く思いました。

また大きな地震がきたら困るから、熱帯魚の飼育はやめよう。今回は家にいたから良かったものの、不在時だとどうしようもないからね。
グッピーの繁殖を止めて、最期まで面倒を見た
冒頭の記事にも書いた通り、地震の後、グッピーをオスとメスに分けて、繁殖を止めました。
そして、最後の1匹までしっかり見届けました。
命を預かることの責任を、自分なりに全うしたつもりでした。

でも…エビと貝が想像以上に長生き(笑)
「これで水槽を畳めるかな」と思っていた矢先——
水槽の中に残っていた ヤマトヌマエビが2匹、石巻貝が4匹。
なんと、地震から 7 年以上も生存しています。
(ヤマトヌマエビは 1 匹だけ亡くなりました)
- 月に1度、水を少し替える程度
- ろ過フィルターの交換も、それくらい
- ろ過装置は壊れた時に買い替え(安いやつ)
それでも、彼らは今日も元気で、淡々と水槽の中を歩き、コケを食べています。
心にあるのは、感謝と少しの不安
もちろん、生きていてくれることは嬉しいです。
ただ、地震のことを思い出すと、「いつまた同じことが起きるか…」という不安もあります。
水槽をいつまでも続けることは難しい。
だけど、今生きている命を途中で投げ出すこともしたくない。
このジレンマの中で、今日も静かに水槽を見守っています。
「手放したい」のではなく、「安心して終えたい」
これは、生き物と向き合ううえでとても自然な気持ちだと思います。
あと少しだけ、この子たちと一緒に
幸い、今の水槽はエビと貝だけ。
過密でもなく、手がかかりすぎるわけでもない。
だからもう少しだけ、この小さな命たちと付き合っていこうと思います。
寿命をまっとうするその日まで、ゆっくりと。
最後に:もし同じような悩みを抱えている方がいたら
生き物を飼うことは、楽しい反面、終わり方にも大きな意味があります。
- 飽きたからではなく
- 責任を果たしたから終える
そんなやさしい手放し方も、きっとあると思います。
いま、私の目の前で生きているエビや貝たちに感謝しながら、静かに「水槽の卒業」を見守っていこうと思います。